最近、レトロ瓶はハケ探しに難航、ヒスイ拾いも感動する程の一石には巡り会えず…
という事で、現金採拾(最早拾ってすらいない)に東京国際ミネラルフェア(通称「新宿ショー」)にやって来ました。
新宿ショーは12月に開催される池袋ショーと並んで、国内では最大規模のミネラルショーです。池袋ショーの方が出店数も広さもありますが、新宿ショーは中東のバザールの様な異国感漂う独特の雰囲気が魅力で、個人的にはこちらの方が好みです。
さて、開場の10分前に小田急第一生命ビルのスペースセブンに到着…が、全然人の気配がしません。日付を間違えたか不安になり、HPを確認すると…
会場は隣のビルでした。
コロナ禍もあって、ここ数年、新宿ショーからは離れていましたが、その間に会場は、何年も続いていた小田急第一生命ビルのスペースセブンから、隣の新宿住友ビルの三角広場に変更されていたのでした。全く知らなかった…。
さて、隣のビルに移動すると、綺麗で明るく広々とした会場に、沢山のお店が並んでいました。
(開場前の様子)
大阪ショーの経験から、1時間以上並ぶ事も覚悟していましたが、入場はスムーズで、10分と並ばず入る事が出来ました。
因みに今回の新宿ショーの特別展示はモルダバイト。入場時に貰ったパンフレットによれば、チェコではモルダバイト探し体験が出来るほか、地元の人は雨の日の翌日等にモルダバイト拾いをする為に空き地を歩くという事でした(何だか何処かで聞いた様な話…)。
(モリゾーとキッコロみたいな形)
特別展やブルータスの珍奇鉱物2に掲載された標本等を眺めつつ、海外業者のお店を中心に回っていると…会場のアナウンスと共にアイツがやって来ました。
(背景の歪みは人が写ってしまったのを消しゴムアプリで消した事によるもの)
新宿ショーのゆるキャラ、TIMAザウルスです。初めて見た頃は「何故こんな問答無用でぶん殴りたくなる面のキャラにしたんだ…」と思っていましたが、見慣れれば可愛いもんです。会場でマステやらペンケースやらグッズも販売していたので、ついついクリアファイルを購入してしまいました。
(チケットや領収書を入れるのに最適?なサイズ)
なお、TIMAザウルスグッズを購入すると、石や化石の入った小瓶をオマケで頂けます。自分はエチオピアオパールを選びました。
(オマケにしては良いオパール)
結局飲まず食わずで閉場ギリギリまでウロウロし、3つの標本を購入しました。
(今回購入した3つ+オマケのオパール)
所謂「松茸水晶」。ジンバブエ産ですが、気泡や赤鉄鉱などが内包された点や、透明度の高い灰色がかった紫色等、ナミビアのブランドバーグで産出される紫水晶に良く似ています。
(内包物が赤鉄鉱なのか鱗鉄鉱なのかは分からないが、ごちゃごちゃ入っている)
ただ、ブランドバーグ産に比べると、こちらは非常にリーズナブルでした。南アフリカの業者さんから購入。
- パエジナストーン(イタリア産)
前から欲しかった石の一つ。パエジナストーンは風景の様に見える大理石で、主にフィレンツェ近郊の数カ所で産出しますが、産出場所毎に雰囲気が異なり、砂漠系、廃墟系、湖沼系、幾何学模様系等、色んなタイプがあります。
今回のショーでも複数のお店で販売されていましたが、廃墟系のタイプを販売していたフランスの業者さんから購入。残っていた石の中で、一番寂寞とした景色のものを選択しました。空のグラデーションと右端の雷光がお気に入り。
- 藍鉄鉱(ブラジル産)
藍鉄鉱は綺麗で1つは持っておきたい標本だったのですが、こいつは酸化によって次第にくすんだ灰〜黒色に変色する上、水分が抜けると崩れるという最悪なスキル持ちの石。長期保存が難しいため、なかなか購入にまで至りませんでした。しかし、今回ドイツの業者さんが非常にリーズナブルな価格で販売していたので、上記のリスクを気にせず購入する事が出来ました。
寧ろいつまでこの色が保てるのか、その辺りを今後検証したいと思っています。
という事で、何時間も歩いた割には大した数を購入しないという、いつもと同じ結果になりましたが、会場が変わってもあの異国感は健在(ついでにTIMAザウルスもリストラされず健在)で、嬉しく思ったのでした。