雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

小滝ヒスイ峡へ

土曜日は晴れ予報。昨晩のNHKドラマ「岸辺露伴は動かない〜密漁海岸〜」で、岸辺露伴が鮑を探しに海岸に行く一方、自分はヒスイを探しに海岸に行く事にしました。

さて、前回(4月6日)に訪れた際は、初の妖精ラベンダーを始め、色の付いた綺麗なヒスイを拾う事が出来ましたが、今回はどんなヒスイと出会う事が出来るのか、ワクワクしながら糸魚川へと向かいます。

海岸に到着すると、GWが終わったというのに沢山の人・人・人。丁度アジのシーズンという事で、釣り人で海岸は賑わっていました。

浜辺の状態は砂〜小砂利の場所が多め。

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波は穏やかで海中も見れる状態でしたが、手前は砂や小砂利で覆われていて、あまり石も動きがない感じです。

f:id:cetriolo:20240512091557j:image(写真下が海岸側。奥に比べると砂利に覆われている。)

こういう状態の日は軽い石しか動かないので、「ヒスイが拾えそうで拾えない日」になりそうだと感じましたが、予感は的中し、4時間歩いても小さなヒスイ2個しか見つかりませんでした。

f:id:cetriolo:20240512092114j:image(この日最初に見つけたヒスイ。4g、比重2.92。)

f:id:cetriolo:20240512092119j:image(右は後から見つけたヒスイ。海岸で写真を撮るのを失念。7g、比重3.12。)

これ以上探しても大したものは見つからない気がしたので、早々に切り上げて観光する事にしました。

そういえば1度も自分は「小滝ヒスイ峡」に行った事がありません。毎回行ってみたいと思いつつ、海岸でのヒスイ拾いに夢中になってしまい、ヒスイの故郷である小滝ヒスイ峡の見学は後回しにしていたのでした。

という事で、早速小滝ヒスイ峡へ。ヒスイ峡への道は狭めですが、しっかりと舗装されており、途中には撮影スポットも用意されています。

f:id:cetriolo:20240512111022j:image(新緑が眩しい)

さて、小滝ヒスイ峡に到着。海岸から車で40分程度かかりました。

f:id:cetriolo:20240512093324j:image(パンフレット等でよく見る構図。奥の赤茶色の岩を囲む様に鎮座する黒〜灰色の岩がヒスイ。もちろんこの周辺でのヒスイを始めとする岩石・鉱物・動植物の採集は禁止です。)

f:id:cetriolo:20240512094746j:image(この辺りのみ生息するという希少なカタツムリ、ムラヤママイマイの石像もある)

石灰岩で出来た明星山の岩壁は大迫力で、海外の山を見ている様な気分になります。展望台や休憩所等が整備されており、山奥にも関わらず、沢山の方がピクニックや散歩を楽しまれていました。

ヒスイはこんな山奥から長い年月をかけて海に流れ着いたのかと思うと、先程海で拾ったヒスイに対する印象も「小さくて色も無くて残念…」から「よくこんな遠くから遥々海までやって来たね!」に変わります。

帰りにヒスイ峡のすぐ近くにある高浪の池を見学。山小屋風のレストランなどもあり、こちらも雰囲気の良い場所です。ちなみに、高浪の池には「浪太郎」という4mの巨大魚がいると言う伝説があるそうで、湖畔には浪太郎のオブジェもありました。

f:id:cetriolo:20240512094928j:image(ちょっとメカっぽい浪太郎)

ヒスイが拾えない日には、ヒスイの故郷で、海岸に流れ着いたヒスイに思いを馳せるのも悪くないなと感じたのでした。