雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

2022年最後のヒスイ拾い

今年の仕事も終わり、待ちに待った年末年始の休みがやってきました。

昨年の年末は泊まりでヒスイ拾いに行きましたが、今年は休みが短いので日帰りで行くことにしました。

天気予報では雨となっていましたが、糸魚川に着くと気持ちの良い晴天。釣り人も少な目です。

f:id:cetriolo:20221230055305j:image(天気は良いが…)

因みに、海岸は一部を除いて砂浜。時折大きな波が来る為、ライフジャケットを着用し、波が押し寄せる場所には近付かず、気を付けながら探します。

石が集まっている場所を1時間ほど丁寧に探すも、小さなヒスイや灰色ヒスイさえ見つからず、更に一気に曇天に変わったかと思うと、強風と共に霰混じりの雨が降り始めました。

急いで車に戻り、帰るか迷いつつ、とりあえずデイリーヤマザキの跡に出来たコストア(コストコの商品を取り扱うお店)に寄ってみることにしました。

コストアはお菓子や日用品がメインで、生鮮食品や惣菜などは少な目です。ただ、ホノルルクッキー等、なかなか普通のスーパーに売っていない海外のお菓子を購入出来るのは良いですね。

さて、コストアで物色し、お菓子などを購入して外に出ると、何と先程の天候が嘘のように再び晴天になっています。

急いで海岸に戻ると、考える事は同じなのか、ヒスイハンターの皆さんも海岸に戻ってきていました。

最初に見た時よりも、心なしか海岸に石が出てきたように思い、やる気を出していると…またも一気に悪天候となりました。急いで車に戻り海岸を見ると、やはり他の人達も一斉に引き上げていきます。

f:id:cetriolo:20221229210047j:image(冬の日本海は雨が降ったり止んだりするため、よく虹が出る)

再び帰ろうか迷いつつ、折角ここまで来たので、最近YouTube等で紹介されて話題の魚津水族館のお土産コーナーを見に行こうとネットで営業日を調べると、残念ながら今日は休業日…。

すると、そうこうしている内にまたも晴れ間が広がって来たので、最後にもう一度だけヒスイを探しに海岸を歩く事にしました。

歩き始めて10分、大きな石の下に、キツネ石のような鮮やかな緑が見えているのに気付きます。

上の石を退かし、取り出してみると…

f:id:cetriolo:20221230213846j:image(36g、比重3.26)

透明感のある宝石質のヒスイでした。

白骨温泉の湯を彷彿させる薄いエメラルドグリーンがかった乳白色に、鮮烈なグリーンが入っており、海焼けや裏側の細かいヒビから、山から海へと長い年月をかけて流れ着いた事が窺い知れます。

f:id:cetriolo:20230205205539j:image

f:id:cetriolo:20230205205545j:image(室内で撮影)

好きなサイズ感と色味のヒスイに大喜びするも、再び霰が降ってきたため今回こそ退却。

糸魚川での滞在時間より、糸魚川への往復時間の方が俄然長くはありましたが、今回この石が拾えただけで満足です。

帰宅後に透過を確認。日光でも透ける程の為、ライトで照らすとまるでクリソプレーズの様な透過。

f:id:cetriolo:20221229194513j:image

今年最後のヒスイ拾いは、短時間ながらお気に入りのヒスイを見付けることが出来、大満足の結果となりました。

とは言え、12月上旬に比べると、随分と波が高くなってきました。これから年末年始の休みにヒスイ拾いに行かれるという方は、高波に気を付け、防寒対策を十分にした上で、素敵な石拾い休暇をお過ごし下さい。

それでは、良いお年を。