雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

糸巻き青ヒスイ

そろそろヒスイ拾い以外にも…と思っていましたが、今週末は晴れ予想、しかも土曜日は風も穏やかとの事でしたので、またヒスイ拾いにやってきてしまいました。

到着すると天気は良く、川釣りが解禁されたからでしょうか、釣り人が大分減っていました。

しかしヒスイ拾いをしている人の姿もあまりありません。という事は…

f:id:cetriolo:20230305082634j:image

…やっぱり砂浜でした。

歩くとフカフカする厚めの砂で、石が全然ありません。近場なら諦めもつきますが、こちとら何時間もかけて来ていますから、諦めの悪い男こと三井寿に負けず劣らずの諦めの悪さで探します。

しかし、意外にも波打ち際でない場所には結構ロディン岩が落ちています。

自分の中では良いヒスイが見つかりやすい日として①ロディン岩が沢山落ちている日②羽生九段が王将戦で勝利③ホタルイカを助ける、という根拠のない法則が出来ているため、①に該当する今日は、何だか見つかりそうな気がするのです。しかし先日の王将戦第5局で羽生九段は負けており、今日はイカの姿もなし…

歩く事30分、波打ち際より陸地側の石の中に三角形の薄い黄緑色の糸巻きヒスイが落ちているのを発見。

f:id:cetriolo:20230305085218j:image(69g、比重2.91)

ヒスイの含有率は低めではありますが、形・サイズが良く、個人的には気に入りました。

またそのすぐ直ぐ側に、消え入りそうな薄い紫が入ったラベンダーヒスイを発見。

f:id:cetriolo:20230305085607j:image(22g、比重2.90。乾くと殆ど紫色が消えてしまう)

更に10分後、今度は波打ち際で透明感のある白ヒスイを発見。

f:id:cetriolo:20230305085930j:image(25g、比重3.32)

と、1時間以内にそこそこなヒスイを3つ拾う事が出来ました。

しかし、砂浜だとやはり探しにくいのも事実。晴れていた空も曇ってきたので、別の海岸に移動する事にします。

別の海岸に到着すると、ここは砂利。砂浜ではない分、こちらには沢山ヒスイ拾いを楽しまれている方がいらっしゃいました。

ただこの海岸、自分はあまりヒスイを拾えた経験がなく、やや苦手意識のある海岸です。

どうせ無いだろうと思いつつ波打ち際を歩いていると、妙に人工的な青さのあるヒスイが落ちていました。

f:id:cetriolo:20230305103026j:image(33g、比重3.23)

青ヒスイは緑寄りの青から絵の具の青色の様な青まで、様々な色味がありますが、これは絵の具の青色に近い色合いです。

f:id:cetriolo:20230305093758j:image(透過も青色)

形は12面体サイコロのような形で、グルグルと濃いブラウンの糸巻き模様が入っています。

f:id:cetriolo:20230307123700j:image(ぐるぐると全体に糸巻き模様がある)

青ヒスイはその産出ポイントの特徴によって「横川」「青海」「入りコン沢」等と呼ばれる事が多いと前回も言及していますが、正直この石がどれに該当するタイプなのかは分かりません。「入りコン沢」と呼ばれるタイプに近いようにも思いますが、いつか詳しい方に聞く機会があれば聞いてみたいと思っています。

その後は最初の海岸に戻り、また陸地側で大きな糸巻きヒスイや小さな白ヒスイを見つけ、この日は珍しく計6個のヒスイを拾いました。

f:id:cetriolo:20230305093628j:image(本日拾った6個。左奥の糸巻きは257g、比重2.92。中央右は31g、比重3.03)

今回も砂浜の日に当たってしまいましたが、大好きな糸巻きヒスイ含め、珍しい糸巻きの青ヒスイも拾う事が出来、満足した結果となりました。

ただ、花粉の飛散量がかなり多くなって来ているので、4月に入るまでは週末の過ごし方に悩みそうです。