雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

平瀬鉱山の輝水鉛鉱

今日は遠出をして、久しぶりに国産鉱物採集に行く事にしました。

今回狙うのは、六厩川(岐阜県高山市)の「黄鉄鉱」と、平瀬鉱山(岐阜県白川村)の「輝水鉛鉱」です。こちらはどちらも道路のすぐそばに石が落ちており、山奥まで歩く必要はなく、ハンマーなども不要というお手軽産地のようです。また、2産地は車で30分程度しか離れていないので、サクッと2箇所回れるのも良ポイント。

今回は六厩川→平瀬鉱山という順で見て行くことにします。

  • 六厩川の黄鉄鉱

黄鉄鉱は色んなところで簡単に拾えますが、この産地のものは白いセリサイトの母岩に金色の黄鉄鉱という、まるでメキシコのナバフン鉱山産の標本にも似た美しさなので、かねてから一つは欲しいと思っていたのです。

ちなみに六厩川は砂金採りの産地としても有名で、この日も砂金採りに来ている人がいらっしゃいました。しかし、黄鉄鉱は川の中でなく、未舗装の砂利道を進んだ途中の路肩で拾えるとのこと。

f:id:cetriolo:20220626060617j:image(砂利道を進む)

川沿いの道をガタガタと進んでいくと、セリサイトの路頭がありました。

f:id:cetriolo:20220626061530j:image(黄鉄鉱がキラキラしている)

セリサイトは脆いので壁面が自然に崩れ、その下に黄鉄鉱を含んだ石が沢山落ちるので、そこから気に入った石を探していきます。

1時間程探し、2つ選びました。

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続いて、平瀬鉱山へ移動。

  • 平瀬鉱山の輝水鉛鉱

平瀬鉱山はモリブデン鉱山として昭和50年頃まで稼働していたようです。今は坑口は塞がれ、かつて鉱山で使用していた坑道やパイプ等を再利用したのか、霧立の水という地下水の水汲場が設置されています。

f:id:cetriolo:20220626075005j:image(水汲場の後ろの石垣がかつての坑口)

さて、鉱物採集の本や他の方のブログで紹介されていた場所に向かいます。ここは所謂選鉱場の跡地で、今も小さな輝水鉛鉱が落ちていて拾えるとありましたが、参考にした資料等がかなり古かったせいか、現在は木や草が生い茂っており、石を見ることさえ儘ならない状態となっていました。

ここまで来て手ぶらでは悲しい…しかも今回の採集のメインは輝水鉛鉱。多少のカケラでも落ちていないかと霧立の水周辺を執念深く見ていると、路肩の砂利に混じってアルミホイルの様な銀色の塊が落ちているのを発見!

f:id:cetriolo:20220626074937j:image(パッと見、ガムやタバコの銀色の包み紙に見える)

最初は銀紙のゴミかと思いましたが、拾い上げるとズッシリと重い。輝水鉛鉱で間違いありません。

その後も周辺を散策し、やや大きなものも含めていくつかカケラを拾う事が出来ました。

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帰宅後、拾った石を簡単に水洗い。

f:id:cetriolo:20220626080228j:image(左側はセリサイト母岩のこの産地の典型的な標本)

f:id:cetriolo:20220626080256j:image(独特の六角板状が分かる標本も拾えて大満足)

久しぶりのヒスイ以外の石拾いでしたが、なかなか新鮮味があって楽しい一日となりました。

ちなみに六厩川で砂金採りの方を見かけたので、帰宅後に砂金採りについても調べたところ、砂金採りもかなり沼なジャンルの様でした。

鉱物雑誌あれこれ

鉱物ファンは、少し前まではかなりニッチな趣味との評価だったように思います。

例えば、他人に鉱物が好きだというと、鑑賞石や水石系のお年寄りっぽいイメージか、はたまたパワーストーン系のオカルト好きっぽいイメージのどちらかにカテゴライズされてしまうことが多かったのです。

しかし今は、地学好きという第3のカテゴリーが用意され、そこにスムーズに入れてもらえる事が増えました。

鉱物や天体等の自然科学をテーマにしたハイセンスなカフェや雑貨屋も増え、全国各地でミネラルショーが開催されるなど、鉱物標本を目にする機会が大分増えたようにも思います。

この鉱物ファンの周知やイメージアップに1番貢献したのは、おそらくブラタモリでしょう(2番は宝石の国?)。

さて、そんな鉱物ですが、海外では随分前からメジャーな趣味の1つとして市民権を得ており、「ミネラロジカルレコード(アメリカ)」「ラピス(ドイツ)」と言った鉱物ファン向けの専門雑誌が存在します。

ミネラロジカルレコードについては一時期購読しており、美しい表紙や付録の紙製下敷きを毎回楽しみにしていたものです。中でも、南アフリカやインドの鉱山で鉱物を採掘する様子や鉱山集落の住民の生活を伝える記事は読み応えがあり、それらを通じて自分の手元にある外国標本を一層魅力的に感じる事が出来ました。

日本でも「ミネラ」という鉱物専門雑誌が隔月で発刊されています。ただ、ミネラはどちらかと言えば国産鉱物寄りの雑誌なので、海外の鉱山や新鉱物についての記事は少なく、また特集内容やページのデザインもややご年配の方向けであるように思います(ちなみにヒスイ特集は非常に力が入っていて、すぐ売り切れてしまう程の人気です)。

出来れば日本でも、海外産鉱物寄りで美しい標本の写真・海外の鉱山やショーの様子が分かる読み物が載った雑誌が出て欲しい…そんな風に長らく思っていましたが、とうとう先日理想の鉱物雑誌が出ました。

それが…こちら。

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都会的なカルチャー雑誌「ブルータス」が鉱物特集をしてくれたのです。

もちろん今回の号のみ鉱物特集なだけで、決して鉱物専門雑誌になったわけではないのですが、もはや内容は日本版ミネラロジカルレコード。

特に良かった記事は

  • パキスタンのアクアマリン鉱山での採掘取材
  • ツーソンミネラルショー買付密着取材

で、どちらも取材にお金も時間も掛かっていることが伝わる内容でした。

また、雑誌の殆どが鉱物特集ページであり、よく雑誌にありがちな「半分は特集とは無関係な広告ページ」ではないのにも驚きます。身長が伸びる方法も、ナンパが上手く行く香水も、美女と一緒にお札のお風呂に入るオジサンも載っていません。いるのはヴァレンチノを着こなしたサカナクションの山口一郎氏です(魚民の自分としては突然の鉱物とサカナの取り合わせにビックリ)

日本でも海外産鉱物寄りの雑誌が出て欲しいのですが、日本唯一の鉱物専門雑誌であるミネラですら、今までに何度も休刊していることに鑑みると、いまの鉱物ファン人口の市場規模ではきっと継続的に出版するのは難しいのでしょう。

またコロナ禍で、ここ数年はミネラルショーが中止になったり、海外業者が来日出来なかったりと、外国産鉱物市場がやや元気がないように思います。かくいう自分も最近は専ら国産鉱物の自己採集にハマり、外国産の標本を現金採集することが減りました。

それでも、やはり外国産鉱物標本には国産鉱物とはまた違う魅力があります。また、外国業者とのミネラルショーでのやり取りは、まるで海外の市場に来たようで楽しいものです。

f:id:cetriolo:20220622075502j:image(南アフリカのメッシナ鉱山産のアホー石入り水晶。初めてミネラルショーに参加して購入した思い出の標本。この年は新たなポケットが見つかったとかで安価に出回っていた年でした)

f:id:cetriolo:20220622060832j:image(イギリスのロジャリー鉱山産の蛍石、太陽光の紫外線でも蛍光するので気に入っている)

f:id:cetriolo:20220622061035j:image(メキシコ産の異極鉱と菱亜鉛鉱、どちらかのみ買おうとしたが選べず、500円だったので結局2つとも買ってしまった標本)

f:id:cetriolo:20220622124302j:image(イタリア産の方解石。美味しそうでお気に入り標本の一つだが、見せた人達からはカビっぽいともれなく不評)

ブルータスには、今後も年一くらいで良いので、鉱物を特集してもらえたら嬉しいと思っています。

神薬の百年パズル

梅雨に入り、スッキリとしない天気が続いています。本日の天気予報では終日曇りとの事でしたので、新たなハケを探しに以前から目星を付けていた廃集落に行く事にしました。

向かうのは家から1時間程度の廃集落。アクセスの悪さと豪雪地帯という立地条件から多くの廃集落と同様に過疎が進み、平成に入ってまもなく無人となったようです。

対向車が来たら詰むような狭い道を進んでいくと、廃集落の近くで可愛い住人と出会いました。

f:id:cetriolo:20220617125532j:image(こちらを見ている)

犬かと思いきや、まさかのキツネ。とても人懐っこく、こちらの車を見るなりゆっくりと近づいてきて、ずっと側で待っています。

ここはダムや写真のマニアも沢山訪れる場所のため、観光客に餌付けされているのかも知れません。

野生動物に餌やりは厳禁…とは思いつつ一応食べ物を探すも、フリスクしか持ち合わせていませんでした。

サヨナラして車を走らせると、少しの間は走って付いてきていましたが、途中で諦めてUターンしていました。ちょっと寂しい。

さて、廃集落に到着。周囲を散策すると、道路脇の斜面に大きなハケがありました。どうやらこの集落では、斜面の上から下へと投げ捨てていた様です。

f:id:cetriolo:20220617203853j:image(画像ブレブレ)

斜面を頑張って降りて探すも、比較的新しい瓶や陶器ばかりでした。崩れた部分を見るとゴミが地層のようになっていたので、掘れば古い瓶が出てくるかもしれませんが、掘るためには地権者の許可が必要となってきますのでここは諦めます。

その後は、かつて家があったと思われる空き地や集落裏手の雑木林等を見て回りましたが、大きな瓶が多く、好みの瓶はありませんでした。

そろそろ戻ろうと歩いていると、道脇に集められた砂利石の中に青いガラス片が纏まって落ちているのに気が付きます。「水野薬房」とエンボスもあるので、記念に拾って帰りました。

f:id:cetriolo:20220617205622j:image(これが落ちていたガラス片、近くの苔むした場所に移動させて撮影)

なお、帰り道ではあのキツネに会う事は出来ませんでした。

さて、帰宅後にガラス片を洗浄し、試しにガラス片同士が合うか試してみると、どうやらいくつかは合いそうな雰囲気です。そこで、少しずつガラス片同士をセメダインで接着していくと…

小さな穴や欠けが少しあるものの、ほぼ復元することが出来ました。

f:id:cetriolo:20220618072647j:imagef:id:cetriolo:20220618073016j:image(1つパーツが余った…別のコバルト瓶のパーツまで混ざっているとは難易度高いZE)

瓶が完成したことで、こちらの瓶は「水野薬房」「改良神薬」であることが分かりました。

f:id:cetriolo:20220618074515j:image(表面、この神薬瓶は底面が正方形のタイプ)

f:id:cetriolo:20220618074533j:image(裏面)

水野薬房については富山県の配置薬会社だった事が分かりましたが、それ以上の事もこの神薬の年代も不明。ただ、「改良」とあるので、こちらは同社のリニューアル商品なのかも知れません。

武藤遊戯の組み立てた古代エジプト時代のパズルが千年パズルなら、こちらは約百年程前に製造された(と思われる)神薬瓶の百年パズル。

百年前のゲームが得意な霊が別人格として出てきたりしないかと、要らぬ心配をするのでした。

モスとウランガラス

日曜日、天気が良いので先日見つけた「墓地裏のハケに再びやってきました。

さて、早速1番派手にハケっている場所から捜索を開始します。

このハケ、かつての住民がガラスや陶器を割ってから捨てていたのかと思うくらい、無傷の瓶や皿が少なめです。

また、年代的に落ちていてもおかしくない目薬瓶(両口式点眼瓶)が1つも落ちていません。

もしかしたら、既にボトルディギング趣味の方が訪れていて、気に入った物のみ拾われていった後なのかも知れません。

取り敢えず、目を凝らして草の隙間や瓦の下などを見ていきます。

ここで、憧れおはじきの1つ、「じゃんけんおはじき」を見つけます。

おはじきがあるという事は、子供が居たという事…!周囲をくまなく探すと

  • ひょうたん型ニッキ水の瓶(口の部分が欠損)
  • 大ペロのカケラ
  • インク瓶
  • ビー玉
  • 丸薬瓶

が見つかりました。

また、一際目立つ黄緑色の割れたコップも発見。ウランガラスかも知れない…と期待を込めて拾います(過去に何回も外れていますが)。

…しかし、探すのに夢中になって今まで気がついていませんでしたが、よく見ると一帯の地面や落ちているガラス片の上に黄緑色の小さな葉っぱの様なものが大量に乗っています。

よく見ると、全て蛾の幼虫でした。

色も動きも可愛いのですが、あまりに多過ぎて辟易してしまいます。歩いて潰してしまっても可哀想なので、今日はこのハケの捜索を打ち切る事に。前回訪れた時は居なかったので、おそらく雨が降った後の快晴で一気に孵化したのかも知れません。

短時間の捜索となりましたが、帰宅後に瓶を洗浄し、恒例の素性調査(以前紹介したもの等は割愛)

f:id:cetriolo:20220613222651j:image(本日の成果、うち3つは割れている)

  • エンゼルインク瓶

エンゼルインクはどうやら昭和中期頃まで販売されていたと思われるインクブランドで、瓶の口がスクリュータイプのものや、表記が「ANGEL」になっているものもあるようです。今回拾ったこちらの瓶は、側面に「ENZERU」とエンボスがあることやスクリューではないことから、かなり古いタイプ(大正〜昭和初期)と思われます。

f:id:cetriolo:20220613204535j:image(ENZERUのローマ字表記に80年代のお土産キーホルダー味を感じる)

  • じゃんけんおはじき

ガラスのおはじきは明治時代に入ってから製造が開始され現在に至りますが、古いおはじきの中には数字やアルファベットが刻印されたものや、「型押しおはじき」と呼ばれる動物や植物等を象ったもの等の変わり種おはじきが存在します。今回拾ったおはじきは、変わり種おはじきのうち、グー・チョキ・パーが刻印された「じゃんけんおはじき」と呼ばれるもの。ただ、製造された時期や遊び方等までは分かりませんでした。

f:id:cetriolo:20220613210801j:image(チョキなのかパーなのかハッキリしないので、イカサマが出来そう)

  • 黄緑色のコップ

今回拾った中で1番気になっていたのが黄緑色のコップです。割れていますが、ウランガラスかも…と期待して持ち帰ってきました。さて、暗がりに持ち込み紫外線ライトを照射すると…

f:id:cetriolo:20220613211932j:image(パッと見、火焔型土器…)

ウランガラスでした!ラッキー!

改めてウランガラスについてお話すると、ウランガラスは1830年代にヨーロッパで製造開始された放射性鉱物であるウランを着色剤として使用したガラスです。日本では大正〜昭和初期に製造されたそうですが、その後戦争や着色技術の向上等複合的な理由により、世界的に製造されなくなりました。現在ではアメリカやチェコにて、コレクター向けにほんの少し製造されているだけのようです(国内では岡山県人形峠で国産ウランを使用したウランガラスを製造販売しているとの事)

今となっては希少なウランガラス。そんなウランガラスを使ったガラス製品は丁度レトロ瓶の時代と重なっており、ハケにて見つかる事が稀にあるのです。

スーパーハケにてウランガラスを見つけて以来の1年ぶりのウランガラス。欲を言えば、完品であって欲しかったけれど、またそれは別の機会でゲット出来ると信じます。

取り敢えず、ハケのモス達が「繭割って蛾になるマイノリティ」になる日まで、あのハケはそっとしておこうと思ったのでした。

目が明く藍色ヒスイ

また平日に休みが貰えたので、今日はヒスイ拾いにやってきました。

天気は良く、波は0.3mとなっていますが、それよりも体感としては高い感じです。

さて、本日はお気に入りの須沢海岸西側ではなく、珍しく親不知海岸からスタートします。これは前回朝一で須沢海岸西側からスタートした際、朝マヅメの時間帯と重なったことで多くの釣り人がおり、邪魔にならないよう配慮しながら探すのが大変だったことから、時間をずらして行こうと考えたためです。

親不知海岸に向かうと、砂浜と小砂利が半々の状態。ちなみに釣り人は居ませんでしたが、ここの海岸は相変わらずカップルや若いハンターさんの姿が目立ちました(逆に須沢海岸はご年配のハンターさんが多い気がするが、何故だろうか…)

結局ここでは白地に明るいグリーンの入った小さなヒスイ(9g)を拾っただけになりました。

さて、朝マヅメの時間帯が過ぎたので、須沢海岸西側に移動。釣り人も帰り支度を始めています。

海岸の状態ですが、石が出ている箇所もあるものの、小砂利や砂浜になっている所も多く、60点というところ。

ちょうど一往復しかけた場所で、波打ち際より少し陸側に人工的な青い色をした目立つ石を発見!

分かりやすいカクカクした形、青ヒスイです。

f:id:cetriolo:20220610124909j:image(21g、比重は3.28)

その5分後くらいに、今度は波打ち際で緑色のヒスイが落ちているのを見つけました。

f:id:cetriolo:20220610125125j:image(8g、比重は3.01だったので緑の濃い部分は蛇紋岩?かと思われる)

しかしこの後全く拾えなかったので、お昼休憩も兼ねて勝山海岸へ移動しました。

f:id:cetriolo:20220610195033j:image(エーゲ海にいると自分自身を騙し、岩間の日陰でコーヒーを飲む)

勝山海岸が1番石が出ていて期待大。早速糸巻ヒスイが見つかりました。

f:id:cetriolo:20220610195513j:image(34g、色は無いが結晶が大きくキラキラしたタイプ)

1時間くらい探してちょっとガサついた緑のヒスイを見付けた後、疲れてきたので散策を終了。

f:id:cetriolo:20220610195753j:image(26g)

今日の成果は以下の通りとなりました。

f:id:cetriolo:20220610195945j:image(青ヒスイの手前は1番初めに親不知海岸で拾ったヒスイ)

今回はやや小ぶりながらも色んなカラーのヒスイが拾えました。

中でも青ヒスイは自分が拾った青ヒスイの中で最も青色(というか藍色)が濃く、透明感もあり、ライトを当てると青く透過(上手く写真が撮れなかったため透過の写真は断念)するヒスイで気に入りました。

糸魚川の青ヒスイは色んなバリエーションがあるので、いつか自分なりに記事に纏めたいと思っています。

ハケを求めて

今日は午後から瓶拾いに行くことにしました。

とは言え、今年に入ってから良いハケが見つかっていません。古くからありそうな集落を見つけると付近の神社に寄る様にしていましたが、なかなかハケの気配がなく、気配がありそうな場所は大抵山の中の狭い道を進む必要があったり、駐車場がなかったり…。

そこで今回は神社に固執せず、以前気になったお寺に向かう事にしました。

この気になるお寺というのは、「旧住宅街のハケ」の近くにあり、境内や隣接の墓地にガラスや印判皿の破片が沢山落ちているお寺です。

以前、古そうなガラス片が落ちているのを発見し、墓地やお寺の周りを散策したものの、破片ばかりで瓶の完品やハケは見当たりませんでした。

ただ、その時は古いおはじきには興味が無かったので、今回は破片に紛れて昔のおはじきが見つかったら良いな…という気持ちで向かいます。

お寺に到着し、早速周辺を見て行くと、予想通り古いおはじきを発見しました。

更に隣接の墓地に進むと、墓地の裏手に雑木林が広がっているのが見えます。雑木林にも古い瓶が落ちていたりするので、墓地から雑木林の林道に入ると…

f:id:cetriolo:20220612170730j:image

小さなハケが至る所に!

どうやら、この雑木林もかつては住宅があった様で、よく見ると瓦や柱だったような木が落ちています。

初めてのハケを調べる時というのは本当に興奮しますが、浮かれて瓶を踏んでしまったりマダニに噛まれてしまったりしないよう、慎重かつ冷静に。

見た感じ、ハケの年代は昭和初期〜中期のようで、落ちている瓶のタイプはクリーム瓶や糊瓶が多い印象です。

f:id:cetriolo:20220608192013j:image(コバルトブルーの薬瓶、完品で気泡多め)

この後、いくつか気に入った瓶を拾うも、次第に天気が悪くなり周囲も暗くなってきたので今日は取り敢えず撤収。

帰りがけに、川にて瓶を軽く洗浄しました。

f:id:cetriolo:20220608190839j:image

さて、恒例の素性調査…ですが、エンボスや特徴のある瓶がegamiの瓶とクリーム瓶しかなく、どちらも調べても何の瓶か良く分かりませんでした。

  • egamiの瓶

f:id:cetriolo:20220608193606j:image(天秤の様なマークとローマ字でegami)

何が入っていたのか不明。これより古いと思われる、カタカナで「エガミ」とエンボスのある瓶も存在するようです(ボトルディギングをされている方のブログに写真がありました)。

今回拾ったアラバスターのクリーム瓶は、側面にダイヤ型の模様、底に菊の様な意匠が施されているのが特徴です。他の方のSNSにピンクバージョンの写真もありました。

f:id:cetriolo:20220608193718j:image(柄がフーゴのパープルヘイズに似ているので、勝手に「パープルヘイズのクリーム瓶」と名付けた)

なお、今回見つけたハケ「墓地裏のハケと呼ぶことにします。ここに、憧れのヒロポン瓶や不可飲瓶はあるのでしょうか…。

今日は時間や天候的に充分調べる事が出来なかったので、近々またリベンジしたいと考えているのでした。

糸魚川の月人

5月は非常に忙しくGWも土日も仕事でしたが、その代休が貰えたので、珍しく平日にヒスイ拾いにやってきました。

早朝、ヒスイ拾いに向けて気合いを入れつつネットニュースを見ていると、目に飛び込んできたのは…

宝石の国 連載再開

いやー、待ってました!以前フォッサマグナミュージアムでも宝石の国とのコラボ企画展を開催していましたが、当時はヒスイに興味がなくスルーしたことを今になって後悔しているので、この連載再開をきっかけにアニメ2期やコラボ企画展第2弾も期待出来るかも知れない…。

そんな事を考えながら、糸魚川に到着。今日は須沢海岸西側からスタートします。

天気も良く、波も緩やか。平日なので釣り人やハンターの方がせいぜい10人程度でのんびりした雰囲気…ですが、いかんせん海岸は全体的に砂っぽくなっています。

f:id:cetriolo:20220528122309j:image

砂の日は、そもそも石自体が少ないのでしじみチャンスならぬヒスイチャンスがあまり期待出来ません。

一応それでも、散策して10分後、波打ち際でヒスイが見つかりました。

f:id:cetriolo:20220528122720j:image(12g、ちょっとカサカサでぼんやりした色)

しかし、その後は往復するも全く見当たらず。海岸もどんどん砂っぽくなっていきました。釣りをされている方も「今日は全然釣れない」と仰っていたので、釣りもヒスイも厳しい日のよう。

次に親不知海岸に移動。土日はいつも混んでいるので最近はあまり行かないのですが、今日は借り切り状態。ラッキーと卑しさ全開で見渡すも、ここも砂っぽい状態。全く拾えず早々に退散しました。

その後は勝山海岸へ移動。景色と雰囲気は1番好きな海岸ですが、自分はここで良いヒスイを拾えた事がなく、ヒスイ拾いという点では宮崎海岸と並んで苦手意識のある海岸です。

しかし、勝山海岸が最も石は出ていたので、長い海岸をのんびりと歩きながら探していきます。

今回も見つけた瞬間にテンションの上がるような上質ヒスイは見つけられませんでしたが、60g前後の黒ヒスイ3つを含むいくつかのヒスイを見つけることが出来ました。

f:id:cetriolo:20220528192833j:image(勝山海岸での成果、ピンボケになってしまった。ちなみに真ん中の丸い石はラベンダーかと思って拾ったが比重は2.89だったのでほぼ曹長岩のよう)

途中、海岸で他のハンターさんとお話する機会があったので色々と情報交換をしましたが、やはり今日はどこも砂っぽく微妙だという話。

もう切り上げて帰ろうかとも思いましたが、なかなか平日に来れる機会はないので、砂でも何でも頑張ろうと奮起して再び須沢海岸西側に行きました。

もうすぐ夕方、足もガタガタになりながらも海岸を半分歩いたところで、丁度目の前で何やら白っぽく光る石が波打ち際に打ち上がりました。

…!!

f:id:cetriolo:20220529165949j:image(12g、小さいながらも緑が鮮やかなヒスイ)

前回に引き続き、なかなかの宝石質ヒスイが見つかり、一気にテンションが上がります…が、もう足は限界なので、ここで散策終了。

さて、最後に見つけたヒスイですが、これは乾いても色が殆ど薄くならず、試しに乾いた石の中に混ぜて置いてみたりしましたが、それでも目立ちまくっていました。

f:id:cetriolo:20220529172544j:image(乾いた状態)

f:id:cetriolo:20220529172548j:image(結晶もギラギラ)

帰り道、疲れた状態でぼんやりと「そりゃこれだけ目立てば、宝石なんて月人にすぐ見つかって攫われてしまうよなぁ〜」などと、またも宝石の国の事を考えながら、ふとヒスイ側からしたらヒスイハンターは月人と全く同じ石攫い魔であると気づいたのでした。