雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

逃げたら1つ、進めば2つ

前回及び前々回のヒスイ拾いはパッとしない結果に終わり、暫くヒスイはいいか…と思っていたのですが、土曜日の午前中は晴れそうだという事で、性懲りも無くヒスイ拾いに来てしまいました。

海岸に到着すると、既に沢山のヒスイハンターや釣り人が等間隔に並び、まるで夏休みや祝日のようです。テレビか何かで糸魚川のヒスイが紹介されたのでしょうか。

肝心の海の様子ですが、波はそこまで強くなく、石もそれなりに出ています。

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しかし1時間半程歩いても、ヒスイどころかヒスイ混じりの石さえ全く見つかりません。在るのはロディン岩ばかりです。

更に他のハンターや釣り人の邪魔をしないよう気を付けつつ歩かなければならないため、いつも以上に気を使ったのか、一気に疲れてしまいました。

ここでもう切り上げようかと思ったのですが、某水星から来た転校生が「逃げたら1つ、進めば2つ、手に入る」と言っていたのを思い出し、もう一度歩いた海岸を丁寧に見ていく事に(とは言え、ヒスイ拾いは進んでも1つも手に入らない事が多いのですが…)

すると、どうやら波の状態が変わってきたのか、先程まで砂だった場所から少しづつ石が覗き始めました。

新たに砂から顔を出した石を見ていくこと1時間、ようやくこの日初めてのヒスイを見つけることが出来ました。

f:id:cetriolo:20221126201635j:image(51g、比重3.17)

殆ど灰色で透明感もありませんが、ヒスイらしいカクカクとした形で、結晶もしっかり確認出来るヒスイです。

その後歩く事20分、今度は波打ち際の大きな石と石の間に、白く目立つ石が挟まっているのを発見。

取り出してみると、薄緑地にネオングリーンのスポットが入った四角いヒスイでした。

f:id:cetriolo:20221126211841j:image(42g、比重3.07)

形やサイズも丁度良く、ネオングリーンのスポットが入ったタイプは特に好きなので、久しぶりに拾って嬉しくなるヒスイでした。

まさに「進めば2つ」だったと思いながら、帰る前に再び軽く海岸を見ると、何やら怪しい石が新たに打ち上がっていました。

f:id:cetriolo:20221126213108j:image(20g、比重2.8)

裏面は明らかにヒスイとは異なる別の岩石になっており、比重は低いものの、濃い紫色のスポットが2箇所あるラベンダーヒスイっぽい石です。

上で「ヒスイっぽい」と表現しているのは、結晶が見られるのは一部(紫色の周辺)のみでそれ以外の白い部分には確認できず、白い部分は少しロディン岩の様な雰囲気も感じられることから、ヒスイだと確信が持てないためです。

これについては、フォッサマグナミュージアムの岩石鑑定を受けたいと思っているので、また鑑定結果が出た際には、こちらのブログで報告する予定です。

f:id:cetriolo:20221126235339j:image(この日拾った石)

夏に拾った石よりも、全体的にサイズが大きくなってきました。

ただ、これから冬にかけて波が一層強くなっていきますので、ヒスイ拾いの際はライフジャケットを着用し、波の高い日は海岸歩きを避けるなど、天候等の情報を収集した上で安全にヒスイ拾いを楽しみましょう。