雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

ワンチャンヒスイ

忙しく、なかなか週末にヒスイ拾いに行く体力がなくなってきた今日この頃ですが、土曜日の天気が良さそうだったので一ヵ月ぶりにヒスイ拾いにやって来ました。

暑くなる予報でしたが、意外にも海岸近くは涼しく、ヒスイ拾いをするには非常に気持ちの良い天気です。

f:id:cetriolo:20240611073804j:image(波高0.2m)

海は大変穏やかで、波の奥まで見れる状態でしたが、殆ど石は動いていないようでした。

f:id:cetriolo:20240611073914j:image(奥の石までよく見える)

早速波打ち際を歩きますが、目立つ石は石英石英斑岩・流紋岩ばかり。落ちている石の中に、いつものロディン岩がありません。

こういうロディン岩すら落ちていない日は、自分の経験上、比重の小さい石ばかりが動き、比重の大きい石は小砂利の下に埋まってしまうため、なかなかヒスイを見つけるのは厳しい様に思います。

1時間程歩いた所で、ようやく波の奥に白く目立つ石を見つけたので、ヒスイ棒で掬い上げると…

f:id:cetriolo:20240612072911j:image(15g)

色はありませんが、なかなか透過の良さそうな白ヒスイです。

しかし、その後は相変わらず見つかるのは石英ばかり…。そんな中、表面のギラついた明るい緑色が入った石英が落ちており、それだけはちょっと雰囲気が珍しかった…というか、あまりにもヒスイが拾えなさ過ぎたため「これ、ワンチャンヒスイだったりしないかな…」という気持ちから、うっかり未練がましく拾ってしまったのでした。

f:id:cetriolo:20240611220117j:image(18g、表面全体に秋桜のような放射状のギラついた結晶が沢山あったので拾ってきた石。海岸での写真なし。)

結局この日は5時間近く歩きましたが、最初に拾った白ヒスイ以外には、やや紫がかった灰色ヒスイと、消え入りそうな薄いグリーンのヒスイを見つけたのみで終了。

f:id:cetriolo:20240612072931j:image(18g、比重2.98)

f:id:cetriolo:20240612072937j:image(17g、比重3.03)

前回に続き、パッとしない成果になりましたが、「まぁ、綺麗な白ヒスイが1つ拾えたからヨシ!と、現場猫のような気持ちで帰路に着いたのでした。

f:id:cetriolo:20240612073148j:image(本日拾ったヒスイ)

さて、いつも通り帰宅後に比重を測ってみます。

…すると、なんと今回の中で1番のお気に入りだった白ヒスイは比重2.64であることが判明!

散々ここまで自分に白ヒスイと呼ばせ、「ヨシ!」とまで言わしめた石はヒスイではなかったのでした…。

f:id:cetriolo:20240612073526j:image(上の写真では堂々とセンターまで飾っていたのに…)

確かに、結晶もなかったし、何となく軽いような気はしていましたが…。

落胆しつつも、ついでに例の表面がギラついている緑色の入った石英も比重を測ってみると、こちらはまさかの比重3.19

寧ろ「ワンチャンヒスイだったりしないかな…」と、未練がましく拾ってきた石英だと思っていた石(海岸で写真すら撮っていないことからも、期待の程度はお察し)が、実は結晶バキバキのヒスイだったのでした。

f:id:cetriolo:20240611224259j:image(改めて、本日拾ったヒスイ)

という事で、この緑色の入った石はワンチャンあったので、「ワンチャンヒスイ」と名付けることにしました。

それにしても、ヒスイ拾いを始めてかれこれ4年目になりますが、改めてヒスイの肉眼鑑定は難しいと実感したのでした…。