連日の残業続きで体力もなく、今週もヒスイ拾いは見送ろう…と思ったのですが、そもそも趣味の為に働いているような道楽者の自分が、仕事の為に週末の道楽を諦めるのは本末転倒だと思い直し(?)、約1か月ぶりにヒスイ拾いに糸魚川へとやってきました。
ここ最近暖かい日が続いていたので薄着で来てしまいましたが、この日の糸魚川は晴れてはいるものの風が非常に冷たく、急いで真冬仕様の上着を羽織ってから海岸へ向かいます。
波は高めで、海外の半分くらいは石が出ていました。
(時折大きな波が来る)
開始早々、20gくらいの結晶の目立つ白ヒスイを発見。またその後すぐ、今度は比重3.0前後と思われる透明度の低い薄緑のヒスイを見つけました。
(このペースで見つかるという事は、今日はかなり良いヒスイがこの後見つかるのでは⁉︎)
そう考えた自分は、先程拾った白ヒスイは海岸でお会いした観光客の方に気前良くプレゼントし、薄緑ヒスイは拾わずスルーしたのでした。
しかし、その後2時間以上海岸を歩けども、新たなヒスイが見つかりません。
こんな事なら、さっきスルーした薄緑ヒスイを拾っておけば良かった…。
そう思い、薄緑ヒスイを見つけた場所を必死に探すも後の祭り。既に波に攫われたのか無くなっていました。
仕方がないので別の海岸に移動するも、やはり見つからず…。
結局、最初に見た海岸に戻り、ようやく波打ち際で小さなヒスイを見つけた後、タイムアップとなりました。
(14g、比重3.26)
結局成果としては、この1つのみ。
自分としては、数は少なくても良いので、良い感じのヒスイが1つでも拾えれば満足なのですが、ここ最近は連続して良い感じのヒスイが拾えていたこともあり、今回は少々物足りない結果となりました。
ただ、今回拾ったこの石は比重も3.26と高く、蝋燭のようなトロリとしたタイプの透明感のあるヒスイなので、拾い始めた2年前なら大喜びだった筈です。ヒスイが拾えた事に、いや、そもそもヒスイの名産地である糸魚川に来れた事自体を喜んでいた時期もあったのです。
という事で、自分という人間がかくもこう欲深く、満たされない生き物かを再確認させてくれたこの石を「吾唯知足ヒスイ」と名付ける事にしたのでした。