シルバーウィーク後半の3連休が始まりました。今回は石拾いや瓶拾いから離れ温泉に行ってのんびり過ごそうと考え、前々から温泉宿を予約していました。
…が、同時にこの3連休は、先週の台風が過ぎ去ってから丁度波が落ち着いた頃というヒスイ拾いの確変突入デーでもあります。
悩んだ末、予約した温泉宿もたまたま新潟県内である事から、温泉へ向かう前に少しだけヒスイ拾いに糸魚川へ寄る事にしました。
朝、糸魚川に到着。皆考える事は同じなのか、沢山のヒスイハンターと釣り人で、海岸はかつてない程に賑わって居ました。
浜辺に石が出ており、波も強くないという探しやすい条件でしたが、残念ながら天候は小雨。こういう天気の日は、ヒスイと曹長岩及び石英との区別が付きにくく感じます。
(石は沢山出ている)
さて、海岸を歩いていると、釣り人がイカだけでなく、何やら大きな魚を沢山吊り上げています。どの方も大量に吊り上げている事から、ヒスイだけでなく釣りにおいても今日は好条件のよう。
仕事以外では人と話さず関わらず過ごしたいが故に、1人で楽しめる趣味を続けている自分ですが、どうしても大きな魚が気になってしまい、珍しく自分から釣り人に「これは何の魚です?」と声を掛けてしまいました。
すると「カツオ!あとたまにマグロもあるよ!」とのお返事。カツオやマグロは船釣りのイメージがあったので、まさか海岸で釣れるとは思いませんでした。
さて、カツオの釣れ具合を気にしつつヒスイを探すこと1時間弱、丁度波の奥に白っぽい石が落ちているのが見えたため、ヒスイ棒を伸ばして拾い上げると…
(58g、比重3.03)
大好きな糸巻ヒスイでした。この時は天気が悪く色も結晶もよく分かりませんでしたが、車に戻った後に乾かしてみると、薄いペパーミントグリーン地に所々暗いグリーンの模様が入った結晶が大きめのタイプと判明。比重の割に透明感もあり、かなりお気に入りの石です。
更に数十分後、波打ち際で白っぽい石を見つけます。
(17g、比重は3.21)
こちらは薄らグリーンのスポットのある白ヒスイ。やはり海では結晶の有無が分かりませんでしたが、乾かしてからライトで照らすと細かい結晶が確認出来ました。
しかし、そろそろ切り上げないと宿のチェックインに間に合わなくなりますのでここでタイムアップ。賑わう海岸に後ろ髪を引かれつつ、糸魚川を後にします。
(この日の成果)
さて、途中で寄り道や休憩をしつつ宿に到着。今回選んだのは新潟県阿賀野市にある「出湯温泉 清廣館」さん。
(昭和初期に建てられたレトロな建物)
国登録有形文化財の古い建物と加水及び循環無しの単純弱放射能温泉が売りの「日本秘湯を守る会」会員宿です。
(数年前からこの「日本秘湯を守る会」会員宿巡りを楽しみにしている)
建物は増改築を重ねたのか、ウィンチェスターハウスや九龍城を思わせる迷路の様な作りになっており、館内を見て歩くだけでも楽しめます。
(装飾が細かい)
部屋もお寺のように天井が高く、当時の歪みのあるガラスが嵌め込まれた窓等、居るだけで文豪になった気分に浸れました(気分は文豪でも、書いているのはこのブログ)。
さて一頻り館内を散策後、メインの温泉に向かいます。こちらの宿は内湯のみで露天風呂等はありませんが、ログハウス風の温かみのある作りとなっています。
(もう一つタイル張りの風呂もあり、翌日男女で交代となる)
お湯はさらっとした透明なタイプで、温度は心地の良いぬるさ。しかし湯上がり後はかなり温かさが持続しました(なお、無駄な組み上げを防ぐ為に使用後は蓋をします)。
夕食も季節のものや地元のものを使って丁寧にこしらえているものばかりで非常に美味しく、特にふんわり焼かれた岩魚は絶品でした。
何より、物腰の柔らかく丁寧な接客に本当に頭が下がります。リーズナブルな価格でこんなもてなしを始終受けていいのか申し訳なく思う程でした。温泉の泉質に拘る方、大正や昭和初期の雰囲気が好きな方、温かみのある丁寧なもてなしが受けたい方には是非お勧めしたいお宿です。
さて就寝前、文豪風の部屋で執筆活動に勤しむ訳でもなく、ゴロゴロとスマホで近隣の観光地について調べていると、丁度新潟市でミネラルマルシェ(鉱物即売会)が開催されている事を知ります。
翌日の予定は全く白紙状態でしたので、渡りに船…という事で、明日はミネラルマルシェに寄る事としました(→2日目に続く)。