雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

角換わり腰掛け銀

最近はずっと残業続きで、石より睡眠時間が欲しい…という週末が続きましたが、今週末は天気も良く、特に日曜日は波も風も穏やかという予報でしたので、満身創痍ながらも久しぶりのヒスイ拾いにやって来ました。

前回は端材を拾って終わってしまったので、今回こそはまともなヒスイが拾いたいものです。

さて、海岸に到着。相変わらず海岸は釣り人とヒスイハンターで賑わっています。

f:id:cetriolo:20230212215145j:image(波も夏のような穏やかさ)

冬にこんな好条件の日は滅多にありませんから、今日は簡単にヒスイが見つかるはず…と甘く見ていましたが、やはりそう簡単には見つかりません。1時間半ほど歩き、小さな白ヒスイを1つ見つけただけでした。

f:id:cetriolo:20230212220218j:image(7g、比重3.20)

あまりに人が多く、何だか疲れてしまったので、人気のない場所に移動して波打ち際を歩いていると、波の奥に何やら怪しい青白い石が見えました。波が穏やかなため、普段よりも波の奥が鮮明に見えるのです。

腕とヒスイ棒を精一杯伸ばし、奥の怪しい石を拾い上げると…

f:id:cetriolo:20230213225201j:image(90.5g、比重3.30)

透明感のあるグリーンに濃いグリーンのスポットのあるヒスイでした。重さも90gと中々のサイズで、最近の疲れや落ち込んだ気持ちを一気に吹き飛ばしてくれるようなヒスイです。

f:id:cetriolo:20230213002935j:image(横の黒っぽい部分は角閃石だろうか)

糸魚川へ向かう前、王将戦第4局で羽生善治九段が藤井聡太五冠に勝利したというニュースをずっと見ていた事から、このヒスイは「羽生ヒスイ」と名付ける事にしました。まさか羽生九段も、自分の知らぬところで拾った石ころに勝手に名を冠されているは思わないでしょう。

その後も低質ではあるもののサイズのある白地に黒の線の入った野生的なヒスイや、白地にアップルグリーンのスポットの入ったヒスイを拾う事が出来ました。

f:id:cetriolo:20230212232043j:image(117g、比重2.89)

f:id:cetriolo:20230212232053j:image(24g、比重3.03)

ここで大分満足したのでヒスイ拾いは終了し、年末に行こうとしたけれど休業日で行けなかった魚津水族館のお土産屋(真珠コーナー)」へリベンジすることに。

f:id:cetriolo:20230212232636j:image(糸魚川から約1時間半で到着)

ネットでの評判通り、所狭しと貝殻や鉱物標本、古生物のフィギュア、ヤシの実を使った舶来品等が並んでおり、貝や鉱物が好きな人なら何時間でも楽しめます。また店員さんも非常に親切で、商品の解説を丁寧にして下さいました。

帰りの時間も差し迫っていたので、もっと色々見たり買ったりしたかったのですが、今回は取り敢えずタコブネをお土産として購入しました。

f:id:cetriolo:20230212233821j:image(箱のデザインがレトロ!)

今日のヒスイ拾いの結果は、単に気象条件に依るところが大きいのですが、それでも日々の頑張りへのご褒美の様な気がしたのでした。