雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

青のすみか

まだ残暑の厳しい日が続いていますが、流石にもう真夏の様な暑さではないだろうと考え、ヒスイ拾いにやってきました。前回のヒスイ拾いの記事が6月ですから、かれこれ3ヶ月以上ヒスイから離れていた事になります。

天気は曇りで時折晴れ間が広がりますが、午後からは雨という事なので、午前中のみが勝負です。

早速、久しぶりのヒスイ棒とウェーダーという出立ちで、釣り人に配慮しながら波打ち際を歩きます。

f:id:cetriolo:20231001184259j:image(石はそこそこ出ている)

晴れ間が広がった時は、長袖&ウェーダーではまだまだ暑く、服装選びに失敗した…と感じましたが、波だけは既に秋模様。結構強めの波で、波の中を見るには厳しい状況です。

この日は、灰色ヒスイや他の鉱物が混ざったヒスイ(所謂「混じり」)ならいくつか落ちていたものの、2時間歩いても自分の中で「拾いたい」と思うレベルのヒスイは見つかりませんでした。

久しぶりに糸魚川に来たというのに、手ぶらで帰るのも嫌だと思いつつ、いよいよ体力もなくなって来ました。

モチベーションが下がった状態でとぼとぼ歩いていると、波打ち際の黒い石の隙間に、怪しい白い石がチラッと見えます。

急いで黒い石をヒスイ棒で退かすと、ようやくこの日初めての色付きヒスイを発見する事が出来ました。

f:id:cetriolo:20231001212723j:image(31g、比重2.95)

この白地に水色のクレヨンで模様を描いた様な独特のヒスイは、おそらく「横川の青ヒスイ」と呼ばれるタイプでしょう。このタイプのヒスイは、比重が低く透過もないものが多いため、青ヒスイの中では人気がやや劣るというか、通好みのイメージのあるヒスイです。しかし、自分の中でのエンカウント率は低めな上、今回見つけたヒスイはサイズもそれなりにあるので、今まで自分が拾った同タイプの中ではNo. 1となりました。

結局、昼頃には天気も崩れてきたので、この日はこのヒスイだけを拾って終了としました。

ところで、今年に入ってから拾ったヒスイを見返していると、昨年に比べて青ヒスイが多い様に思います。たまたまなのか、海流等の関係なのか…理由はよく分かりません。

f:id:cetriolo:20231001212746j:image(今年に入ってから拾った青ヒスイ。青と言っても様々なバリエーションがあって面白い。)

一方で、自分は相変わらずラベンダーヒスイは全然拾えません。特に「妖精ラベンダー」と呼ばれる陶器の様な白地に紫色が入るタイプのヒスイは未だに拾えた事がありません。

小さな石で良いので、いつか綺麗な紫色が入った妖精ラベンダーを拾ってみたいものです。