今年も石ふしぎ大発見展(通称「京都ショー」)に行って来ました。
会場前には長蛇の列。人々の熱に当てられ、自然と期待が高まります。
しかし、初っ端からガッカリする出来事が。
ショー開始早々、老舗系のお店で、珍しい産地の某鉱物の標本を沢山、しかもリーズナブルな価格で販売されているのを発見しました。その中からどれか1つを買おうと思いつつ、他にもどんな標本を置いているかを見ていたところ、おそらく転売系の方でしょうか、隣で見ていた方がその産地の同タイプ標本をごっそり購入して去っていったのでした…。まさか1人の方が同じ産地の同タイプ標本をまとめ買いするとは想定外で、沢山あるから大丈夫だろうと思い、キープしていなかったのです。
がーんだな…出鼻をくじかれた…
と、豆かんの店で煮込み雑炊を食べ損ねた井之頭五郎の気分になった後、他の標本を見ても大して心動かなくなってしまい、結局大きな買い物をしないまま京都ショーは終了。
取り敢えず、今回はラピス(ドイツの鉱物雑誌)のバックナンバーと、以下の標本を購入。
- ゲレロの紫水晶
(3.5cm程の小さなポイント)
(条線がハッキリしている)
今回のショーでは、メキシコのベラクルスやゲレロといった有名産地の紫水晶をリーズナブルな価格で売っているお店が目立ちました。今までゲレロの紫水晶は1つも持っていなかったので、今回小さなポイントを購入。テリが良く、ダメージも無い点が気に入っています。
- 鉄礬柘榴石(アメリカ産)
(柘榴石は3つ)
鈍い銀色のグラファイト中に柘榴石が入っている標本。なお、母岩のグラファイトは柘榴石が露出するように削られており、裏面からライトを当てると鮮やかに赤く光ります。あまり見かけない標本だったので購入。
(王蟲の眼を思わせるためか、標本の側には王蟲のフィギュアが置かれていた)
- 緑泥石付き水晶(ネパール産)
緑泥石にコーティングされたトゲトゲの水晶。同産地の水晶には透明感のあるものや先端が鋭利になっていないもの等、色々なタイプがあり、自分は植物っぽく見えるものを選択。
- 天河石(長野県産)
(消え入りそうな薄い水色)
日本でも山梨県の黒平や長野県の田立では水色の天河石が産出されます。かねてからどちらも欲しいと思っていましたが、今回は田立の天河石を購入。黒平の天河石もいくつかの店舗で販売していましたが、今回は見送りました。
という事で、毎度毎度、気合い入れて行く割には何か細々とした石やら雑貨やらを購入して終わり…というパターンが定着しつつある京都ショーですが、また今年も同じパターンで終わってしまいました。
なお、今回のショーで買おうか迷った末に見送った石として、和田峠の透明感のある黒曜石があります。かなり買おうか迷ったのですが、この手の標本は自分で拾ったものの方が愛着が湧くだろうと考え…急遽明日、拾いに行く事に決めました。まぁ、言うなれば、豆かん屋を出た後に洋食屋に入り直した井之頭五郎の気分というわけです。
さて、こんな行き当たりばったりな状態で、無事に黒曜石を拾う事は出来るのでしょうか…。