雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

山田鉱山のバラ輝石

3連休の2日目、今日は三重県伊賀市にある山田鉱山へバラ輝石を拾いにやってきました。

こちらも1日目に訪れた玻璃長石同様に、「宝石探し2(東方出版)」で紹介されている産地で、やはり初心者向きの石拾いスポットの様です。

山田鉱山は1970年代まで採掘が行われていたマンガン鉱山で、現在もズリではバラ輝石や満礬柘榴石等が見つかるとの事。

舗装された農道の先に鉱山入り口があり、そこから雑木林の中の遊歩道を10分程度進むとすぐに、分かりやすい場所にズリ場がありました。流石に前日の玻璃長石の産地と比べると山の中ではありますが、ここも電波はギリギリ入る場所です。人気かつ有名な場所という事もあり、この日は他にも複数のグループの方が採集に来られていました。

f:id:cetriolo:20240225180809j:image(ズリ場)

ちなみに、ここに落ちている石の殆どがピンク色のバラ輝石。ですから、バラ輝石を探す…と言うよりは、自分の気に入ったバラ輝石を選ぶと言う方が正しいかも知れません。

一方で、ここで拾えるもう一つの鉱物である満礬柘榴石はなかなか見当たりません。落ちている石をひっくり返しては確認し…を繰り返して1時間、ようやくオレンジ色の小さな満礬柘榴石の付いた石を見つける事が出来ました。

f:id:cetriolo:20240225181443j:image(拾った石。上2つがバラ輝石、下2つが満礬柘榴石。)

ネット上の情報によれば、バラ輝石はクエン酸で洗浄すると綺麗になるとの事でしたので、帰宅後にたまたま家にあった掃除用の「激落ちくんクエン酸の液体スプレーをかけて放置すること2時間…

  • バラ輝石

f:id:cetriolo:20240225182405j:image(横約5.5cm、縦約3.5cm)

拾った時は、酸化によって新鮮さが失われたサツマイモのようなぼんやりした色味だったバラ輝石が、バラの名に相応しい鮮やかなピンク色になりました。激落ちくんも、まさか石ころの洗浄に自身が使用されるとは思っていなかったでしょうが、マンガン系鉱物の洗浄には、激落ちくんのクエン酸は有効だと思います。

  • 満礬柘榴石

f:id:cetriolo:20240225182410j:image(満礬柘榴石の大きさは約3mm程。この産地の物は、結晶の形がはっきりしている上に透明感があって美しい。)

また真っ黒に酸化していた満礬柘榴石の母岩も汚れが落ち、柘榴石の結晶が見えやすくなりました。

この後、近くの川で鉄電気石が拾えると上記書籍にありましたので、それっぽい場所を探して見ましたが、結局よく分からず、鉄電気石を見つけるには至りませんでした。

最近は旅行も兼ねて国産鉱物を拾うのが楽しくなってきていますが、そろそろまたヒスイ拾いに行きたい…と思ったりしているのでした。