雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

絶体翡翠でんぢゃらすじーさん

天気が良いので、本日はヒスイ拾いにやって来ました。

波はそこそこあり、夏には珍しく石が動いている感じですが、如何せん小砂利の浜となっています。

親不知海岸から見て回るも、灰色の小さいヒスイしか見付からず…

最近のアウトドアブームもあってか、ヒスイ探しをしている人が以前よりも増えてきているような気がします。

その後市振海岸、宮崎海岸、境海岸と色々な海岸を転々としましたが、こちらは更に浜が砂〜小砂利、ハンターの皆さんは石が集まりやすい場所でずっと待機しているような状況。

別の海岸に移動しようか現在の海岸で引き続き探すか考えていると、高齢の男性が声をかけてきました。

「ヒスイ取れたか?」

いえ…と答えてよく見ると、以前ヒスイ拾いに来た時にも声をかけてきた方(2月の記事「憧れの糸巻ヒスイ」参照)。向こうはこちらの事は全く覚えていない様子です。

するとやはり前回同様に

「なら、本物のヒスイ見せてやるよ」

と、「本物のヒスイ見てみな、飛ぶぞ」的なノリでポケットから前回見せて頂いたものと同じヒスイをゴロゴロと出し、30年以上前のヒスイのお披露目会が始まりました…。前回と同じなら、ここから30分コースです。

他のハンターさんから素敵なヒスイを見せてもらうのは非常にありがたいのですが、それはあくまでも最近拾ったヒスイの話。そういうお話は、こちらも「今でもこんなスゴいヒスイが拾えるチャンスがあるんだ!頑張ろう!」とモチベーションが上がりますが、今と環境が大きく異なる30年以上も前のヒスイを拾ったエピソードはあまり参考になりません。

結局、エンドレスエイトのごとく前回と全く同じヒスイを見て同じエピソードを聞いた後、お礼をして別れましたが、何だかドッと疲れてしまいました…。

仕事以外で人と話をしたくないからこそ、こちとら週末は海や山で黙々と植物の心で拾い物をしているのに…。吉良吉影は静かに暮らしたい。

ただ、あの方もヒスイ拾い初心者っぽい人を見つけては色々話をしたいんだよなぁ…そう思うと、何だかハンター試験で初心者を狙って声をかけてくるトンパみたいな憎めないキャラに思えてきて、心のモヤモヤが晴れていったのでした。

その後は人が居ない海岸に行きたくなり、ヒスイハンターには全然人気のない(=ヒスイが打ち上がりにくい)海岸に行くことにしました。

案の定、人はゼロ。のんびりここで彷徨きます。

往復の結果、波に乗って転がってきた小さめなヒスイ(1番大きいものでも15g)を4つ拾いました。

f:id:cetriolo:20220430120520j:image(手前左は結構透明感がありました)

結局この日も全体的に小さいヒスイとなりましたが、天気も良い中、最後の海岸でのんびり出来たので良しとします。

次はあの方に「ヒスイ取れたか?」と聞かれても、「はい」と自信満々に答えられるようになりたいと思ったのでした。