雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

糸魚川の月人

5月は非常に忙しくGWも土日も仕事でしたが、その代休が貰えたので、珍しく平日にヒスイ拾いにやってきました。

早朝、ヒスイ拾いに向けて気合いを入れつつネットニュースを見ていると、目に飛び込んできたのは…

宝石の国 連載再開

いやー、待ってました!以前フォッサマグナミュージアムでも宝石の国とのコラボ企画展を開催していましたが、当時はヒスイに興味がなくスルーしたことを今になって後悔しているので、この連載再開をきっかけにアニメ2期やコラボ企画展第2弾も期待出来るかも知れない…。

そんな事を考えながら、糸魚川に到着。今日は須沢海岸西側からスタートします。

天気も良く、波も緩やか。平日なので釣り人やハンターの方がせいぜい10人程度でのんびりした雰囲気…ですが、いかんせん海岸は全体的に砂っぽくなっています。

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砂の日は、そもそも石自体が少ないのでしじみチャンスならぬヒスイチャンスがあまり期待出来ません。

一応それでも、散策して10分後、波打ち際でヒスイが見つかりました。

f:id:cetriolo:20220528122720j:image(12g、ちょっとカサカサでぼんやりした色)

しかし、その後は往復するも全く見当たらず。海岸もどんどん砂っぽくなっていきました。釣りをされている方も「今日は全然釣れない」と仰っていたので、釣りもヒスイも厳しい日のよう。

次に親不知海岸に移動。土日はいつも混んでいるので最近はあまり行かないのですが、今日は借り切り状態。ラッキーと卑しさ全開で見渡すも、ここも砂っぽい状態。全く拾えず早々に退散しました。

その後は勝山海岸へ移動。景色と雰囲気は1番好きな海岸ですが、自分はここで良いヒスイを拾えた事がなく、ヒスイ拾いという点では宮崎海岸と並んで苦手意識のある海岸です。

しかし、勝山海岸が最も石は出ていたので、長い海岸をのんびりと歩きながら探していきます。

今回も見つけた瞬間にテンションの上がるような上質ヒスイは見つけられませんでしたが、60g前後の黒ヒスイ3つを含むいくつかのヒスイを見つけることが出来ました。

f:id:cetriolo:20220528192833j:image(勝山海岸での成果、ピンボケになってしまった。ちなみに真ん中の丸い石はラベンダーかと思って拾ったが比重は2.89だったのでほぼ曹長岩のよう)

途中、海岸で他のハンターさんとお話する機会があったので色々と情報交換をしましたが、やはり今日はどこも砂っぽく微妙だという話。

もう切り上げて帰ろうかとも思いましたが、なかなか平日に来れる機会はないので、砂でも何でも頑張ろうと奮起して再び須沢海岸西側に行きました。

もうすぐ夕方、足もガタガタになりながらも海岸を半分歩いたところで、丁度目の前で何やら白っぽく光る石が波打ち際に打ち上がりました。

…!!

f:id:cetriolo:20220529165949j:image(12g、小さいながらも緑が鮮やかなヒスイ)

前回に引き続き、なかなかの宝石質ヒスイが見つかり、一気にテンションが上がります…が、もう足は限界なので、ここで散策終了。

さて、最後に見つけたヒスイですが、これは乾いても色が殆ど薄くならず、試しに乾いた石の中に混ぜて置いてみたりしましたが、それでも目立ちまくっていました。

f:id:cetriolo:20220529172544j:image(乾いた状態)

f:id:cetriolo:20220529172548j:image(結晶もギラギラ)

帰り道、疲れた状態でぼんやりと「そりゃこれだけ目立てば、宝石なんて月人にすぐ見つかって攫われてしまうよなぁ〜」などと、またも宝石の国の事を考えながら、ふとヒスイ側からしたらヒスイハンターは月人と全く同じ石攫い魔であると気づいたのでした。