雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

驚瓶の殿堂

前日ヒスイ拾いに行ったものの、パッとしない結果に終わったため、何かでリベンジしたい気持ち。

ただ、日曜日にあまり疲れる事をすると翌日に響くので、やはりここは近場で瓶拾い!

ここ最近マイブームの廃村のハケは広過ぎて体力を消耗するので、今回は以前からお世話になっているスーパーハケと旧住宅街のハケを簡単に周ることにします。

まずはスーパーハケ。ここはとにかく所狭しと瓶や皿が落ちているレトロ瓶界のドン・キホーテ。散々見たと思っても、来るたびに何かしら新しい発見があります。

今日は前回来た時には気付かなかった

  • パイロットのインク瓶
  • エンボスなしのインク瓶
  • みやこ染の小瓶
  • 病院名入りの小さな水薬瓶
  • 目薬用?のガラス製スポイト

を見付けました。

その後、旧住宅街のハケに移動。ここは現在杉林となっているため、地面には沢山の杉の葉が落ちており、ふかふかしています。

天気が良い日の場合、杉の葉の隙間からガラスがキラッと光るので非常に探しやすいのですが、この日、葉の隙間からキラッと光るのは大抵…ムカデです。

大量のムカデに何度も騙されながら、キラッと光る場所の杉の葉を退かしていると、何の予兆もなくポロッとこいつが転がり現れました。

f:id:cetriolo:20220426235535j:image(洗浄済、欠けやヒビもなく綺麗な状態)

結局、旧住宅街のハケではこの両口式点眼瓶オンリーでしたが、初のエンボス入り両口式点眼瓶をゲットし、満足のいく瓶拾いとなりました。

この日の成果は下記の通り。

f:id:cetriolo:20220427000102j:image(洗浄済、病院名は一応伏せました)

さて、素性調査です。

パイロットのインク瓶は、前回見つけたものと同じ頃(Mr.マリック世代)のもので、レトロ瓶の中では若い瓶でした。個人的にインク瓶は好きなので、そこまで古くなくても完品で落ちているとつい拾ってしまいます。

みやこ染というのは染料で、現在も販売しています。ちなみに今回調べるまで、白髪染だと勘違いしていました。

そして、今回1番のお気に入りの両口式点眼瓶。商品名は五霊水。調べても正確な情報を得られませんでしたが、おそらく商品名は江戸時代に流行った目薬「五霊膏(水に溶いて使用する練り目薬)」に由来するものと思われます。

また、メーカーは藤沢製薬所とあります。

f:id:cetriolo:20220427002549j:image(裏側)

この藤沢製薬所については調べても出て来ませんでしたが、似たような名前の「藤沢薬品」がヒットしました。この藤沢薬品は元々1930年(昭和5年)に株式會社藤澤友吉商店として設立され、2005年に山之内製薬と合併し、現在のアステラス製薬となった製薬会社です。ただ、この藤沢製薬所と関連があるかは不明です。

それにしても、神薬といい、この五霊水といい、昔の薬品のネーミングは何故こうもオカルトチックなのか…。