今日は少し時間が出来たので、軽く瓶拾いに行く事にしました。
行き先はお手軽に散策の出来るスーパーハケ。ただ、今まで何度も行っている上に、元々こちらのハケはボトルディギングをされている方のブログで偶然知ったハケ。他の方が来ているような雰囲気もありますし、そろそろ良い感じのレトロ瓶は枯渇しそうです。
時間もないので、いつも以上にサクッと回っていると、神社境内の砂利の上に気泡だらけの両口式点眼瓶を発見。近くにガラス破片が大量に落ちている斜面があるため、どうやら転がってきた模様。
(洗浄済、他社の目薬より一回り大きくずんぐりむっくり体型)
気を良くして、1番瓶が落ちているエリアに移動します。ここは散々見ていますが、今までスルーしていた小さなおはじき等を今回はメインで探しました。
やはり今までは神薬やペロペロなどに意識が向いていたため気付かなかったようです。おはじきやコマなどが数点落ちていたので拾いました。
ここで、前回ヒロポン瓶かも…と淡い期待を抱いて持ち帰った緑色の瓶と色違いの青い瓶を見つけました。持ち帰るかどうするか迷いましたが、青色が綺麗だったのでまたも持ち帰ってしまいました。
その他古そうな水薬瓶などを拾って、今回は終了。
以下、本日の成果です。
(緑の瓶は前回拾ったもの)
帰宅後は恒例の素性調査…なんですが、今回はエンボスがあるものが両口式点眼瓶とガラスのコマだけ。他は素性の知れない瓶です。
- 両口式点眼瓶
エンボスは「アイローション フラノ」とあるのみ。フラノって「北の国から」の富良野?北海道産の目薬なんでしょうか。ネットでもヒットせず、詳細不明。
- ガラスのコマ
おはじきと一緒の場所にあり、拾った時には泥だらけだったのでエンボスがある事に気付きませんでしたが、洗浄してみると何やら文字が書いてあります…
コリク?…じゃなくグリコ!このコマはキャラメル菓子のグリコのおもちゃだった事が判明しました。
グリコキャラメルは大正11年に販売開始したそうで、その時のおもちゃは今のような立体的なものではなく「絵カード」という子どもの遊ぶ様子が書かれた紙製カードだったようです。その後、昭和2年からおもちゃ(当初は市販されているおもちゃで、昭和4年からグリコオリジナルのおもちゃ)が封入され、以降時代に合わせたおもちゃが入るようになります(詳しくは下記グリコの資料にて)。
https://www.glico.com/assets/files/201703-NL-glicohistory-2.pdf
このコマはパッケージが左横書き時代のものであること、及び昭和16年から紙や粘土製のおもちゃが主流になることから、昭和4年から昭和15年の間に製造されたものと思われます。
いやはや、グリコが大正時代から販売しているお菓子だったとは!数多のお菓子が新販売され、そして1年後には見かけなくなり消えていくというのに、グリコは今も現役。流石牡蠣のエキスを使っているだけあります。
ちなみに、好きだったのに消えてしまったお菓子と言えばカルボーン。骨の形をしたヨーグルトのようなそうでないような、ぼんやりとした味のラムネ風の菓子。使い所に悩む意味不明なシールもおまけに入っていました。明らかに売れ線の味ではなく、ファンも少なかったと思うので、リバイバル販売もないと思われます。
グリコのコマを見つけたのに、何故かカルボーンを思い出したのでした。