雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

ヒスイ拾いを楽しむコツ〜準備編〜

先日、NHKのTV番組ドキュメント72時間において、ヒスイ拾いを楽しむ人達に密着取材をした様子が放送されました。

TVの影響とはすごいもので、最近この超絶不人気ブログも「ヒスイの見分け方」で辿り着き、読んでくださる方が増えています。きっと番組を見て、夏休み等にヒスイ拾いに初挑戦したいと考えている方が増えているのではないでしょうか。

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そこで、役に立つかは分かりませんが、自分の経験を踏まえ、これからヒスイ拾いに行こうと考えている初心者の方向けに、ヒスイ拾いを楽しむコツ等をまとめたいと思います。

なお、ここでいう初心者とは初期の進藤ヒカルのように「いや、ちょっと糸魚川に寄って、ちょこちょこっとヒスイの一つや二つ取るのも悪くないかなって」と考えているタイプの方(超ライト層、塔矢アキラがヒスイハンターだったなら激おこ発言)を想定したものではなく、

  • 鉱物や岩石に興味がある
  • ヒスイ拾いを目的として糸魚川を訪れたい
  • 絶対ヒスイを1つは拾いたい

という「ヒスイに対する憧れはかなり強いが、ヒスイ拾いにはまだ行った事がない」or「以前拾いに行ったがヒスイを拾えなかったので、次こそリベンジしたい」と考えている方を想定しています。

まず、ヒスイ拾いに行く前に準備しておきたい物のリストです。上から優先順位が高い物になります。

《夏》

  • マリンシューズ&ラッシュガード
  • ヒスイ棒
  • 帽子
  • 日焼け止め
  • 石を入れる袋(ジップロックでOK)

夏は海が穏やかな故に大きなヒスイが打ち上がりにくく、また陸側にヒスイのある確率も低くなるので、多少濡れる波打ち際で探す方が見つかる確率が上がります。ですから、マリンシューズとラッシュガードが必要です(ビーチサンダルは砂利が入って超痛いのでNG)。

また、ヒスイを拾いたいなら少なくとも2〜3時間は石を見ながら海岸を歩く事になります(開始10分で見つかる事もありますが、稀なケース)。何時間も石を屈んで拾う作業を繰り返すのは腰を痛めるので、100均で棒とお玉を購入し、ヒスイ棒を自作していくのが良いと思います(ヒスイ棒作成に関する記事→ヒスイ棒を作る - 雑多拾いもん)。

ちなみに、よくバケツや小さな熊手を持っている方を見かけますが、ヒスイだけを拾いたいならどちらも不要です。ヒスイは1日探してもポケットに収まるくらいのサイズや量しか見つからない事が多いですし、闇雲に熊手で砂利を掘るよりも歩いて探す方が見つかる可能性が高いからです。

《冬》

  • ヒスイ棒
  • 防水手袋
  • 防寒対策グッズ(マフラー、カイロ等)
  • ウェーダー
  • ライフジャケット
  • 石を入れる袋(拾える石のサイズが大きくなるので夏より大きいもの)

冬は海が荒れるので、陸地側でも拾えるチャンスが十分にあります。ですから、ヒスイ棒が1番の必須アイテムになります。また寒さで手が悴んでしまうので、防水手袋も大切です(防水加工がないものは濡れると逆に冷たくなるのでNG)。

あとは必要に応じてという感じですが、もしヒスイ拾いを今後も趣味として続けるのであれば、急な高波や万が一の事を備えてライフジャケットが必要です。最近では腰に巻くコンパクトなタイプもあるので、一つは準備して置くと安心でしょう。

次の記事では計画の立て方についてお話していきたいと思います。