前回スーパーハケを彷徨くも、大分見尽くした感があり、今日は新たなハケを探します。
おさらいになりますが、ハケは昔の不燃物ゴミ捨て場ですので、「捨てるのに楽な距離にあるが、あまり人目に付かない場所」にあるようです。そのため
- 小さな神社の周辺
- 集落と集落を繋ぐ道の傍
- 墓地の端
- 集落の裏山
等がハケとして選ばれていたのでしょう。
もっとも、市街地では造成の際に埋め立てられたり地域の清掃活動にて片づけられたりしているため、簡単にハケは見つからない事が前回の経験で分かりました。そこで…
の神社や裏山にターゲットを絞って、ハケ探しをしようと考えました。
スーパーハケは1番、温泉のハケは3番に該当しますが、今回はハードルの低そうな1番のタイプの神社や裏山を順番に回る事にします。
まずはスーパーハケのある集落の墓地の裏山を散策…。
ありました!
雑木林の至る所に昔の瓶が散乱しています。ここはかつて住宅が何軒もあったような感じですが、今は林になっている場所。そこで「旧住宅街のハケ」と呼ぶ事にしました。
落ちている瓶の時代が大正〜昭和後期とかなり幅広い感じです。…ただ、目に付くのはビール瓶や酒瓶、よく見る佃煮瓶や糊瓶、リポビタンや農薬の瓶ばかり。拾いたくなる瓶は無し。
一概にハケと言っても、当時の住民の生活に寄るところが大きいので、子供のいる家や裕福な家が多いハケではペロペロや金平糖瓶のような瓶が見つかる一方、労働者の多いハケでは酒の瓶ばかりだったり。大きく差がある事に気が付きます。
スーパーハケでは高そうな化粧品瓶やジュースなどの嗜好品の瓶に加え、沢山のインク瓶がありましたから、おそらく医者や教師等、インクを大量に使う必要のあった方の家があったのでしょう。逆に旧住宅街のハケではこう言った瓶がありません。
(ハケで見る経済格差…)
何とも言えない気分。
ここでは崖のそばに落ちていたジュースニッキ?の瓶とヒビの入った青い小瓶を拾っただけとなりました。
(洗浄済、10cm程度なのでニッキ水の瓶と予想)
この瓶は詳細は不明ですが、似た様な形状の瓶がジュースニッキの瓶と紹介されていました。なお、エンボスは丸に明とあるので、この時藤井聡太棋士と将棋のタイトル戦を行なっていた渡辺明棋士にちなんで「魔太郎(渡辺明棋士のアダ名)のニッキ水」と呼ぶ事にしました。
さて、次に目星を付けた神社に向かいます。
ここは良い感じの立地でしたが、リニューアルされて綺麗に玉砂利が敷かれていました。
次の神社は今度は手付かずの状態で期待大!
…探すとハケはありましたが、ここは完全に新しいハケです。落ちている瓶はナーリング有りばかり。
(うさちゃんと邂逅)
結局、この日は色々と時間をかけて移動し、ハケや大量の瓶を見た割には2つの瓶を拾って終わりました。
いやー、良いハケって本当にないもんですね。