雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

QBK(急に瓶が来たので)

今週末はあまり時間がなく、遠出や時間のかかる事は出来ません。

でも、何か冒険をして良いアイテムを拾いたい…。完全にトルネコシレンのプレイヤーの発想です。

近場で冒険と言えば、例のスーパーハケ。既に前回目ぼしいものは拾ったけれど、雨も降ったし、もしかしたら新しい瓶が露出しているかもしれない…

という訳で、またスーパーハケにやって来たものの、ついこの間見たばかりです。案の定、落ちている物は変わっていません。

(こないだもこの辺見たなぁ…)

と思っていると、急に透明な薬瓶が目に飛び込んできました。

  • 精錡水の瓶

f:id:cetriolo:20220419000056j:image(洗浄済、口元が欠けてヒビが入ってるのが惜しい)

明らかに何回も見た場所なので、突然瓶が現れたように感じたのですが、ただの見落としでしょう。人間の視界というのは思ったよりも狭いのかも知れません。

また、こんなのも…

  • 茶色い神薬瓶

f:id:cetriolo:20220419082853j:image(憧れの神薬…ですが、残念ながら大きな穴とヒビがあります)

しかし、その後は拾いたくなる瓶は見付からず…。

スーパーハケも見尽くしたような気がするし、新たなハケを開拓する必要があるかも。

もう時間もないけれど、ハケと言えば田舎の神社というイメージがあるので、取り敢えずスーパーハケの近所にある神社周辺を探す事にしました。

しかし…

5〜6箇所の神社を回りましたが、改修されてめちゃくちゃ綺麗になってたり、定期的に人が清掃に入っていたり、逆に民家から離れ過ぎてハケどころか人間の痕跡がなかったりと、なかなかハケのありそうな雰囲気がありません。

いよいよ周囲も暗くなって来た頃、とある集落の神社に隣接した雑木林の中に印判皿(絵柄を転写する方法により絵付された皿)のカケラを発見。印判皿が多く使用された年代はレトロ瓶の時代と被るため、ハケに落ちている事が多く、多くの瓶趣味の方がハケを探す目印としているのです。

期待しながら雑木林を丁寧に見ていくと、ハケといえそうな場所はないものの、戦前〜戦後間もなくと思われる時期の家庭ゴミがちらほら落ちています。

杉の葉の隙間から夕陽を反射してキラリと光るものがありました…

念願のコバルトブルーの瓶です。

  • 目盛りのある薬瓶

f:id:cetriolo:20220419001842j:image(洗浄済、残念ながらエンボスはなし)

ここで日が落ちたのでタイムアップ。

前回のようなレア物をゲットとはいきませんでした。

帰宅後、瓶の素性を調べます。

透明な瓶は目薬「精錡水」の瓶。精錡水とは、麗子像で有名な岸田劉生の父、岸田吟香という実業家が販売した日本初の液体目薬だそうです。

ただ、この精錡水は人気商品過ぎて模倣品が沢山出回ったらしく、どうやらこの瓶もその類のよう。コスモスのガチャガチャから出てくるロッチのシールを彷彿とさせます。

神薬は瓶に右からトヤマとエンボスがあります。おそらく有名な「富山の薬売り」が各家庭に置いていった常備薬の箱に入っていたものと予想。

青い瓶はデザイン的に薬瓶でしょうが、何の薬かは分かりません。新薬のような気付け薬系でしょうか。

短時間の散策でしたが、レトロ瓶がまだまだ落ちている事に驚きなのでした。