今週末はあまり時間がなく、遠出や時間のかかる事は出来ません。
でも、何か冒険をして良いアイテムを拾いたい…。完全にトルネコやシレンのプレイヤーの発想です。
近場で冒険と言えば、例のスーパーハケ。既に前回目ぼしいものは拾ったけれど、雨も降ったし、もしかしたら新しい瓶が露出しているかもしれない…
という訳で、またスーパーハケにやって来たものの、ついこの間見たばかりです。案の定、落ちている物は変わっていません。
(こないだもこの辺見たなぁ…)
と思っていると、急に透明な薬瓶が目に飛び込んできました。
- 精錡水の瓶
(洗浄済、口元が欠けてヒビが入ってるのが惜しい)
明らかに何回も見た場所なので、突然瓶が現れたように感じたのですが、ただの見落としでしょう。人間の視界というのは思ったよりも狭いのかも知れません。
また、こんなのも…
- 茶色い神薬瓶
(憧れの神薬…ですが、残念ながら大きな穴とヒビがあります)
しかし、その後は拾いたくなる瓶は見付からず…。
スーパーハケも見尽くしたような気がするし、新たなハケを開拓する必要があるかも。
もう時間もないけれど、ハケと言えば田舎の神社というイメージがあるので、取り敢えずスーパーハケの近所にある神社周辺を探す事にしました。
しかし…
5〜6箇所の神社を回りましたが、改修されてめちゃくちゃ綺麗になってたり、定期的に人が清掃に入っていたり、逆に民家から離れ過ぎてハケどころか人間の痕跡がなかったりと、なかなかハケのありそうな雰囲気がありません。
いよいよ周囲も暗くなって来た頃、とある集落の神社に隣接した雑木林の中に印判皿(絵柄を転写する方法により絵付された皿)のカケラを発見。印判皿が多く使用された年代はレトロ瓶の時代と被るため、ハケに落ちている事が多く、多くの瓶趣味の方がハケを探す目印としているのです。
期待しながら雑木林を丁寧に見ていくと、ハケといえそうな場所はないものの、戦前〜戦後間もなくと思われる時期の家庭ゴミがちらほら落ちています。
杉の葉の隙間から夕陽を反射してキラリと光るものがありました…
念願のコバルトブルーの瓶です。
- 目盛りのある薬瓶
(洗浄済、残念ながらエンボスはなし)
ここで日が落ちたのでタイムアップ。
前回のようなレア物をゲットとはいきませんでした。
帰宅後、瓶の素性を調べます。
透明な瓶は目薬「精錡水」の瓶。精錡水とは、麗子像で有名な岸田劉生の父、岸田吟香という実業家が販売した日本初の液体目薬だそうです。
ただ、この精錡水は人気商品過ぎて模倣品が沢山出回ったらしく、どうやらこの瓶もその類のよう。コスモスのガチャガチャから出てくるロッチのシールを彷彿とさせます。
神薬は瓶に右からトヤマとエンボスがあります。おそらく有名な「富山の薬売り」が各家庭に置いていった常備薬の箱に入っていたものと予想。
青い瓶はデザイン的に薬瓶でしょうが、何の薬かは分かりません。新薬のような気付け薬系でしょうか。
短時間の散策でしたが、レトロ瓶がまだまだ落ちている事に驚きなのでした。