雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

ボトルディギングという世界

世の中には色々な趣味があります。

「大人の秘密基地」という番組が好きで一時期よく見ていましたが、この番組では時々周囲の人からは理解し難いようなニッチな趣味が登場していました。(ちなみにお気に入りは電車マニアの回と、お盆に砂で絵を描く人の回)

これから話すのは、まるでその番組に取り上げられるような謎の趣味…

世の中には「ボトルディギング(瓶掘り/瓶拾い)」という趣味があるらしい。

最初聞いた時、何それ?廃品回収か?と思いましたが、ネットで調べてみると、こちらが想像していた廃品回収的なものとは全然別物だということが分かりました。

瓶と言っても最近のものではなく、ターゲットはまだナーリング(瓶底のギザギザ)がなかった頃の明治〜昭和中期の瓶

それらはレトロ瓶と呼ばれ、その界隈においてレア物や人気な物まであるとか。特に人気があるのは

  • 青い神薬瓶(神薬というのは当時流行った気付け薬で、多分今でいうモンスターエナジーみたいなもの⁉︎)
  • ペロペロ(水飴のような舐め菓子が入っていたと言われるガラス製の器。色々な形状に加えて大小サイズがある)
  • 金平糖(金平糖が入っていたガラス容器で色々な形状がある。当時金平糖は高価なお菓子だったため、あまり見つからない)

といったもので、人気なだけあってどれも魅力的です。

近年のガラス瓶にはないキャッチーなデザイン、気泡や歪み、一周回ってハイセンスとも思える商品名のエンボス…

不思議なもので、コレクターの方のコレクションを見ていると「自分もこんなの拾ってみたい!」と思えてきたのです。

一番の驚きが明治や大正時代の物が、この令和に未だに落ちていて拾えるということ。

そんな芥川龍之介羅生門を発表したり、愛新覚羅溥儀が皇帝になったり、煉獄さんが無限列車で弁当を食べていた時代の物が落ちているとは…。

とは言っても、どこにでも落ちている訳ではなく、昔の不燃ゴミ捨て場である、通称ハケと呼ばれる場所にあるらしい。

ハケは昔からある集落の神社周辺、集落跡地、廃村、集落裏手の山などに多いそう。

そのため、ボトルディギング=ハケ探しになるということのようです。

まずは良い場所を探すという点に加えてトレジャーハンティング的要素が強いことから、釣り・山菜採り・鉱物採集等の趣味と親和性があるように思えます。

という訳で、いつか瓶拾いに出かけることに決めました。

目指せ!カッコいいレトロ瓶ゲット!