雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

ヒスイハンターデビュー

以前ヒスイ棒を製作し、「いざ糸魚川」という気持ちでいましたが、忙しかったり天候が悪い日が続いたりしたため、ヒスイ棒は長らく玄関の傘立てで眠っていました。

そんなヒスイ棒が漸く日の目を見る時が来ました。

今までは何かのついでにちょっとヒスイを探しただけですが、今日はちゃんと情報収集をし、ヒスイ棒を携帯した上でヒスイ拾いを目的に訪れました。いわば今回がヒスイハンターデビューです。

ヒスイ拾いが出来る海岸は色々ありますが、「初心者は駐車場や売店、トイレがある親不知ピアパークの海岸がお勧め」と鉱物雑誌のミネラに書いてありましたので、今回はこちらで探す事にしました。

得意げにヒスイ棒をチラつかせて海岸に向かいますが、休日とはいえ冬の日本海の海岸に居るのは釣り人かガチ勢のハンターさんばかり。皆さん当然ヒスイ棒を持ってますから、ヒスイ棒はレア装備でも何でもありません。

逆にハンターさんの服装を見ると、釣り用の胴長かレインコートを着てらっしゃいます。ヤンキーなデザインのスノボウェアは自分だけ…。ヒスイ棒を持ってしてもノーマル装備すらなく素人感丸出しなのでした。

取り敢えず波に背を向けないよう気を付けつつ、海岸を行ったり来たり探します…

が…駄目っ…

全然それっぽい石がありません。手ぶらで帰りたくないので、当てずっぽうに目に付いた白や緑の石をいくつか拾います。

ここで午前中終了。お昼休憩を入れて、再びスタート。

海岸向かって左端の高架橋の下まで来ると、一際目立つ不思議な色の綺麗な石が落ちています。

f:id:cetriolo:20220416095948j:image(緑っぽい青色、安全な場所に移動してから撮影)

「ヒスイ拾いは白いカクカクした石を探すと良い」とは言われますが、取り敢えず周りの石とは雰囲気の異なる石なので拾いました。

ここで14時。時間的にも体力的にも終了です。

帰宅後、拾ってきた石の比重を測ります。ヒスイは比重3.3前後なので、怪しい石は比重を測り、曹長岩や石英などの似た石とある程度区別する事が出来ます。ただし、1番ヒスイとよく似ているロジン岩は比重も3以上あるため、最終的には鑑定眼を養った上で肉眼で判断するしかなさそうです。

さて、拾った石の比重は下記の通りとなりました。

f:id:cetriolo:20220416114812j:image(殆どヒスイではなかった…)

最後に拾った石(写真②)は比重3.21で形もカクカクしていますので、これはおそらくヒスイでしょう。表面がテロッとしていて大きさの割に重さがあり、不思議な色味の石です。それ以外は比重が3以上あっても雰囲気的にヒスイじゃない気がします。

他の方のブログにて、②の石とよく似た石が「青ヒスイ」と紹介されていましたので、これもヒスイの色分けとしては青ヒスイになるのかも知れません。

フォッサマグナミュージアムには沢山のヒスイが展示されてるようなので、次回この目で見て勉強したいと思います。