雑多拾いもん

捨てる神あれば拾う神あり… 「博多通りもん」ならぬ、雑多な「拾いもん」について備忘録がてら綴っています。

白山で化石発掘

今週末は天気も良く、当初はヒスイ拾いに行こうかと思いましたが、天気予報だと、またも糸魚川強風

強風の中でのヒスイ拾いは前回で大変な目に遭ったので、今回は少し気になっていた石川県の白山恐竜パーク白峰に行ってみる事にしました。

この辺りは、手取層群という中生代ジュラ紀中期から白亜紀前期にかけての地層があり、それらの時代の化石が産出される事で有名です。そのため、この白山恐竜パーク白峰や近くの福井県立恐竜博物館等、化石発掘体験が出来る施設が複数あり、前々からちょっと興味があったのでした(現在福井県立恐竜博物館はリニューアルのため閉館中)

山の中のくねくね道を進み、旧な坂を登ると…

ゆるキャラ「りゅうくん」が駐車場で出迎えてくれました。

f:id:cetriolo:20230430212552j:image(昭和感のあるキャラデザが逆に良い。デフォルトでウィンクしているのもポイント高し。)

ここは博物館と化石発掘体験施設があり、どちらかのみを選ぶ事も出来ますが、折角なのでセットになった入場券を購入。

まずは博物館から。

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館内は暗めで、突如ティラノサウルスのロボットが現れます。福井県立恐竜博物館にあるような最新の恐竜ロボットよりはリアルさはありませんが、この古さが逆に怖い。富士急ハイランド花やしきのお化け屋敷で例えるなら、こちらは花やしき系の怖さ

泣いてしまうお子さんが多いのか、「怖いのはここだけ。それでも怖くて入れない方には、別ルートの入り口をご紹介します。」といった、これまたお化け屋敷の様な張り紙までありました。

展示内容もノスタルジックで、特に自分が気に入ったのは、穴を除くと恐竜ジオラマっぽいスライドが見えるというもの。子供の頃に、ボタンを押す度に中のスライドフィルムが変わるカメラ型おもちゃを買って貰った記憶がありますが、何だかそれを彷彿させる作りで、令和の時代でもしっかり現役で残っている事に何だか嬉しくなります。

f:id:cetriolo:20230430215050j:image(この色褪せ感もレトロで良い)

博物館を見終わり、次はいよいよ化石発掘体験へ。

ここの発掘体験は、ゴーグル、ハンマー、軍手を受付で借りた後、体験広場で化石を30分間探し、気に入った1つ(名刺サイズまで)を持ち帰れるというもの。

勿論探すは恐竜…と言いたいところですが、まぁ無理なので、目標は二枚貝やカッコいい葉っぱの化石と設定。

f:id:cetriolo:20230430220619j:image(この岩の中から化石を探す)

職員の方に「黒っぽい岩(泥岩)を割ると良い」とアドバイスを頂き、黒い岩をハンマーで割っては断面を確認する作業を繰り返します。

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…あっという間に30分が過ぎ、タイムアップ。

結局目標だった二枚貝は見つけられませんでしたが、巻貝の化石や葉っぱの化石をいくつか見つけることが出来、そのうち葉っぱの化石が2種類入った石を選んで持ち帰る事にしました。

f:id:cetriolo:20230430221455j:image(職員の方から左の笹みたいな葉っぱはソテツ、右下のヨモギみたいな葉っぱはシダだと教えてもらった)

今まで化石にはあまり興味を惹かれなかったのですが、この発掘体験後は化石も良いな…と思ってしまう程に楽しい発掘体験でした。まぁ、これ以上趣味の幅を広げると大変なので自重したいとは思っていますが。

レトロな雰囲気の観光施設は、全国的に廃業したり、ガラッと今風にリニューアルして没個性化してしまったりすることが多く、時代の流れとは言え一抹の寂しさを感じていましたが、白山恐竜パーク白峰にはノスタルジックな雰囲気を上手く保ちつつ、これからも頑張って欲しいと思います。

駐車場で孤軍奮闘しているりゅうくんに別れを告げ、白山を後にしたのでした。